昨日の記事の補足

講談社でLGBT関係の漫画を描くのって実際どうなのという話について。


このサイトとしては大きな反響をいただきましたので補足しますと、まず、漫画の性差別表現を糾弾しまくっているLGBT団体は今現在いないと思います。

私が知っている範囲でのLGBT関連の訴訟も、会社でのあつかいなど、もっと生活内での重要なことに関するものばかりです。


この記事のような自主規制はどちらかと言えば、人種差別問題などへの取り組みが遅れたことから人気マンガが絶版や回収となった過去への反省と、近年の欧米でのポリティカル・コレクトネスの盛り上がりに同調する動きに基づくものだと思っています。あと編集者個人の裁量も大きいですね。作品によっても違うでしょうし。

現状ではムダな配慮とも言えます。とはいえ、漫画はとつぜん大ヒットすることがありますし、何十年も読み継がれることがあります。あとから内容を変えることもけっこう難しいので、いま想定できる範囲のリスクを考慮しております。


あと、それほど大変ではないというのは本当でして、漫画を描いていると同じことをいろんな言い回しに変換することに長けてきますし、「ちがう案を出して」という要求にはなれっこになります。

たぶん今から漫画を描き始める方も、こういうことは自然にできるようになっていくと思います。面白い漫画を描くほうがよっぽどたいへんですので、大丈夫大丈夫。

ではでは。

メールはこちらまで: sugio0089@yahoo.co.jp